三女最後の高校総体は、最低目標のベスト8を死守。
さらに真の目標の4強の一角を目指して、秋の覇者、九州準VのYS高校に挑むも、壁は越えられず。
結果、0-2の敗戦となり、娘の高校剣道は終わった。
チームとしての実力差、格の違いは確かにあった。でも、乱戦、接戦になれば何が起こるかわからない。
試合後の悔し涙は負け惜しみでも何でもなく、それなりの自信の裏返しだったのだろう。
勝敗決した後の最後の大将戦では、個人戦でもベスト8目前で跳ね返された同じ相手。
しかし、相手も無理をせず、スキも与えず。お互いに剣先に緊張感を漂わせ、しかし、お互いに有効打突も放てないまま時間は過ぎていき、残念ながら一矢報いることはできなかった。
それも含めて、本日の結果は、大将として3分け。
勝負よりも辛抱、一か八かよりも安定感、主将としてチームに安心感を与えること。
それが今大会での娘の主題であった。
だから、彼我の実力も考えながら、それを愚直に貫くことができたこと。
それこそがこの2年間の精神的な成長の賜物と讃えたい。
振り返れば1年時の総体。大抜擢で使ってもらいながら初戦敗戦の要因をつくり、
その悔しさをバネに、2年時の総体では四人の先輩たちとともに獲得したベスト8。
その成果を新チームにも受け継ぎ、同級生、後輩たちと大会毎の8強シード権を守りぬいた。
さらに秋の大会では4強の一角にも切り込み、九州大会にも出ることができた。
地区はおろか県境を越えて選手が集まる強豪校がひしめく中で、
地区出身者のみの田舎の進学校チームがよくぞここまでと、親バカながら心から思う。
本当にいいチームだった。仲間たちに感謝したい。
そして、主将として、声をかけあい、励ましあい、もり立てて、引っ張ってきた娘にも。
何も言うことはないけれど、ただ一言だけをあなたに贈りたい。
「よう頑張った。本当にお疲れ様。」