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素直屋のウィクリーまんだら

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沸きあがるマキネッタと大地の営み

やりましたニッポン!未明のサッカー観戦。興奮もさめやらず、しばらく寝付けもせず。一家中で朝寝をしました。

サッカー観戦も楽しい一週間でしたが、また別の楽しみ、ここ一週間は、マキネッタ(エスプレッソメーカー)にはまっておりました。いや、はまっております(現在進行形)。
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イタリア製の直火式エスプレッソメーカーのことを一般的にマキネッタ(Macchinetta)というそうですが、昨年その存在を知ってから、ずっと憧れておったとです。
その心を酌んでくれた友人のかず&みかさん夫婦が、アルミ製のマキネッタを僕に送ってくださったのでした(かず・みか夫婦さま、ホントにホントにありがとう^^)

遠路はるばると、空を飛び、海を渡り、山を越えて、僕のところにやってきたのは先週の日曜日。
以来、ほぼ毎日、夜のくつろぎタイムの友として、「コポコポコポ」と働いてくれとります。
一緒にいただいたモカの豆。その甘い香りを楽しみながら、好みの濃い苦がコーヒー、エスプレッソを満喫しております。
あちらでは砂糖をざくざくいれるのが「通」らしいですが、甘いのはあんまり本当ではないのと、腹回りをちと気にしておりますので、それはさすがにようしません。そのままストレートに、地の言葉でいうと「ヒンニガ~カ」コーヒーを楽しんでおります。
※注)イタリア語ではありませんぜ。球磨弁(「ひん苦か~か」)。念のため^^。
夜更けに、おやじが一人。台所で、にやにやと、マキネッタのコポコポを眺めておるのは不気味といえば不気味(苦笑)。ですが、楽しいものは仕方がない。
マシンのデザインもシャープ&キュート。ほんと、かっちょ・かわいいし。見てよし、淹れて楽しく、飲んでうまい。ほんと言うことがないのです。

このところ人事がらみの面談をずーっとやっております。人のお話を「聴く」、気持ちを「聴く」ということは、とても大事なことですが、話すよりも「聴く」ことのほうが、思いのほか、集中力と気力、体力が必要だということが身に染みます。
家に帰って少し落ち着きますと、しばし、放心状態になりますゆえ、明日にまたしっかりとお話を聴かせてもらうためは、リフレッシュする時間がほしいところ。

こういった心落ち着くゆとりの時間。ほんとに大事だよなあと、マキネッタの「コポコポ」を耳で聴きながら、また目で見ながら、ぼんやりと考えております。

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※ボイラ(青い部分)に水をいれます。その上にジョウゴみたいなバスケットがあって豆をいれます。そして、そのまま直火にかけて・・・。
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※しばらくすると蒸気がバスケットを通って上のサーバにコーヒーとして抽出されて・・。
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※4、5分すれば「コポコポ」と音がする。ボイラ(下)の水がなくなりました抽出完了!の合図。おいしいエスプレッソの出来上がりました。
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※二杯にわけるとこんな感じ。専用の小さめのカップがいるなあ。



さてさて、コポコポしてるのはマキネッタだけでなく、この大地、この地球も、実は常にコポコポと沸騰している。そんなことを改めて思い知らされました。

かず・みかさんところの買ったばかりのマキネッタには小さな穴が開いていたらしく、抽出している最中に蒸気が突如噴出。あぶなくかずさんが火傷しかけたとのことですが、地球からすればそんな感じの「小さな穴」が火山の火口・・。今まさにそこから、沸騰した熱エネルギーが、噴出しておりまする。それも僕らが住むまちのほんのすぐ近くで。

連日報道されておりますが、活火山である霧島連山。その一角、新燃岳が50数年ぶりという噴火。

ここ人吉は直線距離で50キロほどでしょうか。盆地を縁取る山向こうに、もくもくとわきあがる噴煙に驚き、そして、衝撃波による空震にさらに驚いています。
山麓であり風下の霧島市、都城市、小林市など鹿児島・宮崎の町では、火山灰による被害が深刻なものに。鳥インフルエンザの脅威とも相まって、大変な状況のようです。

学生時代を鹿児島で過ごした私は、桜島の噴火で慣れっこだったせいか、むしろ噴煙も降灰も衝撃波もどちらかというと懐かしい思いで眺めていたりもします(なんせ毎日、日に2、3回ぐらい噴火してた夏もありましたから・・)
しかし、実際に被害にあっているところはそんな悠長なことは言っていられない。降灰なんてないほうがいい。本当に大変なのですから。農作物にもかなりの被害があっているようですし。農家のみなさんはじめ、住民のみなさんのご苦労はいかばかりかと・・・。
それに、風向きが違う夏場とかであれば、こちら人吉にも絶対影響があったはずで。鳥インフルエンザも含めて、すぐそばでの出来事。本当にヒトゴトではありません。
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※職場の窓から見える新燃岳の噴煙。向かって左。都城市方面に噴煙が流れています。

このような自然の大きな営みのなかでは、所詮人間は、とてもとてもちっぽけな存在。
大いなる力の前では、ただただ無力な存在でしかない。そうつくづくと思い知らされます。

運命に抗うことができないように、自然も決して人間のご都合に合わせては存在してくれない。
そのことを肝に銘じて、決して、畏怖の念を忘れてはいけない。

今はただ、一日でも早く大地の怒りが治まりますように。ひたすらにそう願うことしか僕らにはできないけれど、思わぬ運命に翻弄されてご苦労なさっている方々に想いを寄せる。そのこともまた忘れずにいたい。

こうして穏やかな日々があることを決して当たり前のことと思わずに、感謝の気持ちを持って生きていかなくてはいけない。

アジアカップ決勝戦のハーフタイム。そんな想いが胸に浮かんでは、マキネッタのコポコポを見つめていました。日本代表のごとく、しっかりとした気持ちをもって暮らしていきたいとも思いました。

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by sunaoya708 | 2011-01-30 15:41 | 人格(心・感性)